中年の引きこもりは、ネット上だけの出来事とばかり思っていました。
しかし、仲の良い友人が40歳にしてひきこもりニートになってしまいました。
退職を機に引きこもりニートになってしまうケースは珍しいことではないようです。
友人と話をしていると、40歳独身無職の辛い生活を目の当たりにしましたよ。
友人がひきこもりニートになってしまった
わたしには、高校時代からの仲の良い友人がいます。
友人とは半年に一度ほど、2人きりで飲みに行く間柄です。
この年齢になっても気軽に飲みに誘える友人がいるというのは、とても幸せですね。
側から見れば、サラリーマン生活に疲れた普通のおじさんです。
ただ、彼が普通の人と違うのは、働いておらず無職であるということ。
友人は前職の退職をきっかけに、2年半もの間働いていないのです。
40歳無職、なかなか厳しい状況におかれています。世間的には、ひきこもりニートと言われてしまうのでしょう。
前回飲みに行ったのは、半年前。先日久しぶりに連絡を取ってみたものの、状況は半年前と全く変わっていませんでした。
バイトもせずに貯金を崩しながら実家で過ごしていると。。
精神的に大丈夫か?と心配になり、飲みに行くことにしました。
なぜ40歳無職になってしまったのか?
友人は同じ高校の同級生で、当時は毎日のように一緒に遊んでいた仲です。
ろくに勉強もしたなかった為、浪人生活を共に過ごした仲でもあります。
1年後、進学先は違いましたがそれぞれ第一志望の大学に合格し、共に実家を離れて関西の大学に進みました。
無事に4年間で大学を卒業し、順風満帆に社会人生活がスタートするはずでした。
しかし、時代は就職氷河期真っ只中。友人は就職先が見つからず、半年程フリーターとして生活していたようです。就職氷河期って本当に辛い時代でした。。
ある程度名前の通った大学を卒業しても、就職出来ない人が周りには沢山いましたからね。
やっと就職出来たのは、劣悪環境のベンチャー企業。必死に働いていたようですが、給料も上がらず辛い生活のようでした。
40歳間近になった時、いろいろと思うことがあったのでしょう。
地元に戻りたいという気持ちが芽生えたらしく、仕事を辞めて17年振りに地元に戻ってきました。
彼のこの選択が、人生を大きく狂わしてしまいました。
転職先を見つけてから、退職すべきだった、、、と。
彼の転職活動は、予想以上に難航したようです。
気がつけば、2年半が経過してしまいました。働き盛りの無職期間は、あまりにも辛い。
空白の2年半…考えただけでも恐ろしいです。
前職を辞めて地元に戻ってきた時は、転職活動を必死に行い内定も何社か貰えていました。
ただ、自分が納得する会社で働きたいという思いから内定は辞退していたようです。
最後の転職にしたい!という思いが強すぎたのでしょう。
結局、納得する会社には巡りあえず、時間だけが経過していきます。
無職期間が、1年・2年と長くなるにつれて状況は厳しくなっていきます。
最近は書類選考すら全く通らなくなってしまっているようです。
40歳独身無職の1日
最近は、転職活動をしているものの外出はほとんどしていないようです。
面接にこぎつけるのは、ほんの僅かだと言っていました。
自然と家に引きこもっている状況が、続いてしまっているようです。
話を聞いていると、無職生活の辛い状況が伝わってきました。
- 朝6時起床 – 今日一日、何もやる事がないことに絶望する
- 午前中 – 近所の目が気になるので、外出はせず自分の部屋で過ごす。
- お昼 – 何もしていないがお腹は空くので、とりあえず適当に腹を満たす。母親に小言を言われ、自分の不甲斐なさに腹がたつ
- 午後 – 特にやることがない。絶望から逃れるためネットサーフィン
- 夜 – 晩御飯を食べてから外出。近所の目が気にならない夜は外出しやすい
- 24時 – ベッドに入る。将来の不安から、なかなか寝付くことは出来ない。布団の中で悶々とする
- 夜中 – 悪夢を見て、何度か目が覚める
- 朝 – 睡眠不足の中、目を覚まして朝を迎える。そして絶望に襲われる
絶望のループ。。
もう話を聞いていると、こっちが辛くなってきます。
社畜時代は無職を羨ましく思っていましたが、現実はかなり過酷です。
わたしも半年間無職だったので、無職の辛さはよーくわかるんですよね。。
精神的に参ってしまわないか心配でしたが、友人は元気そうなので安心しました。
早く今の生活から抜け出せると良いんですけどね。
アラフォー転職活動のアドバイス
まさか仲の良い友人が、2年半もの間無職になるとは想像もしていませんでした。
中年の引きこもりは、ネット上だけの出来事とばかり思っていましたよ。
ひきこもりについて調べてみると、中年のひきこもりの原因は、退職がきっかけになっていることが多いんですね。
友人を見ていると、転職活動が長引いてしまっている要因がいくつか考えられます。
友人の辛い経験を活かす為にも、アラフォーの転職活動の注意点を挙げていきたいと思います。
- アラフォーの転職活動は、想像以上に厳しいことを覚悟しておく
- 出来れば、転職先を見つけてから退職する
- 仕事を辞めてから転職活動する場合は、期限を決めておく(長くても1年)
- 企業を選び過ぎないこと(気になる企業があれば、ドンドン応募する。書類選考は予想以上に落とされます)
- 最後の転職にするんだ!とあまり気負い過ぎないこと
- 自分の置かれている状況を客観的に判断すること
- 思い切って決断する覚悟を持つこと
アラフォーの転職活動は、想像以上に厳しいです。
また、離職期間が長引けば長引くほど状況は厳しくなっていきます。
納得する会社に就職出来れば理想ですが、思い切って決断する勇気も大切かなと思います。
まとめ
まさか40歳無職になるとは、誰が予想したでしょうか?
第一志望の大学に合格した時は、華々しい未来が待っているものだとばかり思っていました。
しかし、現実は厳しいですね。。。
一寸先は闇。。今の世の中は、安定とはかけ離れた世界となっています。
ちょっとしたことがきっかけで、想像もしていない生活になってしまいますよ。
自ら望んでひきこもりになっている人は、誰もいないんです。世知辛い世の中ですね。。
しかし、わたしの友人は元々頭の良い人です。
きっと現状を打破し、明るい未来を切り開いていくことでしょう。
友人に明るい未来が待っていることを心から信じています。